概要
特定の食べ物を食べることで、じんましんなどの皮膚の赤みや痒みを生じます。時に皮膚症状に加えて、咳やゼーゼー、嘔吐や腹痛を伴うこともありますが、これは重度のアレルギー症状で「アナフィラキシー」と呼び、緊急性の高い状態です。小児では卵、牛乳、小麦が3大アレルゲンになります。これらは6歳頃までに60〜80%が食べれるようになるという報告がありますが、魚介類やピーナッツ・木の実などのアレルギーは持続する傾向があります。湿疹がある子どもは食物アレルギーのリスクが高くなり、食物アレルギーがある子どもは後のアレルギー性鼻炎や喘息を発症するリスクが高くなります。近年はフルーツや野菜で口の中に違和感を感じる口腔アレルギー症候群や、普段は食べても症状が出ないけれど食後に運動することで強いアレルギー症状が出る食物依存性運動誘発性アナフィラキシーの報告が増えています。