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子どもの症状(その他)|亀戸駅徒歩2分の小児科|あかちゃんとこどものクリニック カメイドクロック

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子どもの症状(その他)

Symptoms in Children

便秘症

概要

便秘とは便が出にくい状態を指し、便秘「症」は便秘による症状のため診断や治療を必要とする場合を言います。週に2回以下の排便は便秘症の可能性があります。便秘は30%前後が治癒せず、治癒しても約40%が成人で再発するという報告があります。便秘症を放置していると、排便意欲を感じづらくなったり、痛みで排便を避けるようになったりして、それらが更に便秘を呼ぶ悪循環に繋がります。その為、早期診断と早期治療が重要な疾患です。

診断と治療

細かい診断基準はありますが、3日に1回しか便が出ず、排便に痛みを伴うようなことが1-2ヶ月以上続く場合は、便秘症として診断できます。治療目標は便を柔らかくして痛みなく定期的に排便が得られる状態を維持することです。便を柔らかくする薬や、食事内容の見直しを行います。必要に応じて腸を動かす薬を併用することもあります。成人では小児では適応がない様々な薬が使用可能ですが、小児に適応がある薬は限られています。治療期間は数ヶ月〜数年にわたり、2年以内に薬を止められるのは50%という報告もあります。

Symptoms in Children

急性虫垂炎(いわゆる「盲腸」)

概要

大腸から伸びる虫垂という部分に炎症が起きる病気で、いわゆる「盲腸」です。腹痛や発熱といった症状が現れます。有名なのは「痛みの場所の移動」で、へそ周囲から右下腹部に向かって、痛い部位が移動していくことがあります。ただし典型的な症状を伴わない虫垂炎も多く、繰り返し画像検査を行い初めて診断できたなど、診断に苦慮するケースもあります。

診断と治療

基本的には超音波検査(や状況に応じてCT検査)で診断します。小児経験のある外科医による管理が必要で、手術または抗生剤による治療が選択されます。一般的に診断のみならず、治療法の選択のためにも画像検査による評価が必要なため、急性虫垂炎を疑った場合は高次医療機関にご紹介いたします。

Symptoms in Children

夜尿症

概要

5歳以上で、月に1回以上の夜尿がある状態が、3ヶ月以上続くと夜尿症と診断されます。便秘や肥満があると夜尿症を起こしやすくなります。

診断と治療

問診から診断できます。全例に尿検査が必要です(当院で可能です)が、それ以上の検査は、①治療で改善しない場合、②半年以上夜尿がない期間があった場合、③日中におしっこを漏らしてしまう場合に必要になる場合があります。治療はまず生活習慣の見直しから始め、便秘がある場合は便秘の治療を行います。それらで改善が見られない場合は、アラーム療法や、抗利尿ホルモンの内服や点鼻を行います。時に抗コリン薬という膀胱の過剰収縮を抑える薬を併用することで夜尿が改善する場合もあります。

Symptoms in Children

包茎

概要

おちんちんの先の亀頭を包皮が覆っていて剥けていない状態を「包茎」と呼びます。新生児ではほぼ全ての男児が包茎です。台湾の報告では、完全に亀頭が露出できる男の子は小学1年生で8%、小学4年生で21%、中学1年生で58%、また部分的に亀頭が露出できるのは小学校1年生で40%、小学4年生で41%、中学1年生で29%と報告されています。また、包茎の男の子で、尿道口(おしっこの出る穴)しか見えないのが小学校1年生で33%、小学4年生で25%、中学1年生で7%、尿道口すら見えないのが小学1年生で17%、小学4年で10%、中学1年生で1%と報告されています。まとめると、亀頭包皮を剥けない包茎は小学校1年生の約半数、中学1年生の1割弱に見られます。

診断と治療

亀頭包皮が剥けなければ包茎と診断できます。無理やり剥くのは痛みを伴いますので、おこなわないようにしてください。戻らなくなってしまう(嵌頓包茎といいます)と亀頭のうっ血と血流障害をきたす可能性があり、これはすぐに対応する必要があります。夜間であっても救急外来の受診をしましょう。上述のように生理的に包茎は存在するものであり、包茎は成長に伴い改善する可能性の高いものです。それ単独では基本的に介入を必要としません。痛みを伴わない範囲で、優しく剥く練習をするのはOKです。ステロイド外用薬を1〜2ヶ月の期間、1日2回亀頭包皮の先に塗布することで包茎の解消のスピードが速くなります。包茎に起因する再発する尿路感染症や、重度の再発性の亀頭包皮炎は小児経験のある泌尿器科医の診察が必要です。また、性交に支障が出る場合も、泌尿器科医による診察が望ましいです。

Symptoms in Children

亀頭包皮炎

概要

亀頭を覆う包皮に炎症を起こし、痛みや痒みといった症状がみられます。典型的には亀頭包皮が部分的または全体的に赤く腫れます。様々な細菌や真菌(かび)による感染が原因になる他、パンツやおむつなどの接触による皮膚炎のこともあります。

診断と治療

診察によって診断します。必要に応じて尿検査や菌の培養検査を行うことがあります。尿が出ない時は、亀頭包皮が腫れていることによって物理的に出ないのか、それとも痛くて出したくないのかを区別します。ただ、前者は稀です。治療は清潔に保つこと、洗うときに石鹸などの刺激物を回避します。感染症が原因の場合は抗生剤の外用薬を使用します。必要に応じて抗生剤の内服やステロイド外用薬を併用することもあります。

Symptoms in Children

トイレトレーニング

概要

病気ではありませんが、目安などがあり、皆様が通る道ですので、こちらでも簡単に説明いたします。トイレトレーニング(以下トイトレ)を完了するにはある程度の発達をしている必要があります。トイトレの完了に必要な発達は2〜3歳を目安に徐々に身についてくるものであり、平均的には1年弱程度かかります。よって大きな環境の変化がなく、心の余裕があるときに始めるのが良いです。便秘があるとトイトレが上手くいかない原因になるので、便秘がある場合は先に治療しておきます。当院にはトイレトレーニングのポイントをまとめたリーフレットがございます。ご希望の方にお渡ししておりますので、お申し付けください。

Symptoms in Children

新生児〜生後3ヶ月のビタミンK 3ヶ月法について

概要

ビタミンK欠乏は新生児・乳児で頭蓋内出血の原因となることがあり、特に母乳栄養でそのリスクがあります。そのため世界的に赤ちゃんに対して予防的にビタミンKを投与されています。日本では出生後、生後1週(産科退院時)、1ヶ月健診時にビタミンKを内服させる3回法が一般的でしたが、3回法を完遂した子どもでもビタミンK欠乏による頭蓋内出血が報告されています。日本の報告ではビタミンK欠乏による頭蓋内出血を認めた32例中の25%が死亡し、41%に神経後遺症を遺したとされています。一方で生後3ヶ月まで週1日投与する3ヶ月法によりビタミンK欠乏による頭蓋内出血を完全に予防できるという報告がされました。そうした報告を受けて2022年11月30日に日本小児科学会・日本産科婦人科学会を含む16の関連学会・団体により3ヶ月法を行うよう提言がされました。
この提言により、今後は3ヶ月法が主流になることがほぼ決定づけられたと言っても過言ではありません。(ただし1ヶ月健診の時点で人工栄養が主体(おおむね半分以上)の場合には、それ以降のビタミンKシロップの投与を中止して構わないとされています)

当院では3ヶ月法に対応したビタミンKシロップの処方が可能です。ただし、保険が効きませんので、自費診療になります。(料金は診察0円、ビタミンKシロップ1回あたり100円、10回分で1000円(税込)になります)