概要
人の顔の中で、鼻の横・額・目頭の内側には、顔の骨に囲まれた副鼻腔という部屋があります。副鼻腔の粘膜に炎症があることを副鼻腔炎と言い、かぜの際にはよく見られますが、通常は自然に軽快します。副鼻腔で2次的に細菌による感染症が起きることがあり、これを急性細菌性副鼻腔炎と呼び、最も多い原因は上述のかぜやアレルギー性鼻炎です。かぜとの区別が重要ですが、10日以上改善傾向が見られない鼻汁や、3日以上続く39℃以上の高熱と膿性の鼻汁、一旦良くなった症状が再度増悪するなどがあるときは急性細菌性副鼻腔炎を疑います。3ヶ月以上症状が続く場合、慢性副鼻腔炎の診断となり、急性細菌性副鼻腔炎とは管理が異なります。