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感染症|亀戸駅徒歩2分の小児科|あかちゃんとこどものクリニック カメイドクロック

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感染症

Infectious disease

かぜ

概要

急性に発熱、鼻汁、鼻詰まり、咳、痰などを呈する症候群です(そのような症状を伴うものをまとめて「かぜ症候群」と呼びます)。ほとんどがウイルス感染症であり、抗生剤が効かないのがポイントです。また一般にかぜに対して処方される薬は「飲めば症状が良くなる」と言い切れるほどの効果は証明されていません。一般的に咳は1〜4週間、鼻水は2週間前後続きます。これを大きく超えて症状が続く場合は、他の病気も考える必要があります。

出席できるようになるタイミング

公的に決められた基準はありません。解熱して24時間経過し、全身状態が良好であれば、咳や鼻水があっても出席は可能ですが、園や学校の決まりで出席できないこともあります。

Infectious disease

胃腸炎

概要

急性に発熱、嘔吐、下痢、腹痛などを呈する症候群です。発熱も嘔吐も下痢もなく、食欲不振だけが症状の場合もあります。かぜと同様、多くはウイルス感染症であり、抗生剤は不要ですが、稀に細菌感染であることもあります。細菌性腸炎であっても抗生剤を使用するか否かは専門家の間でも意見が分かれています。

出席できるようになるタイミング

公的に決められた基準はありません。解熱して24時間経過し、全身状態が良好であれば、下痢があっても出席が可能なことはありますが、園や学校の決まりで出席できないこともあります。

Infectious disease

尿路感染症

概要

人からうつされたり、人にうつしたりする病気ではありません。多くの場合、便中の大腸菌が尿道に入り、本来無菌であるはずの尿中で菌が増殖することで尿路感染症を引き起こします。治療は主に抗生剤になります。2歳未満で発熱を伴う尿路感染症を初めて発症した場合は、超音波検査が必要です(当院では超音波検査はで行っておりませんので、高次医療機関を紹介いたします)。繰り返す場合は尿路感染症を起こしやすい背景がないか、更に詳しい検査をする必要があります。

出席できるようになるタイミング

公的に決められた基準はありません。解熱して24時間経過し、全身状態が良好であれば出席は可能です。

Infectious disease

溶連菌感染症

概要

A群レンサ球菌による感染症です。主に高熱と咽頭痛を認め、時に発疹が出たり、気管支炎や肺炎の原因となることもあります。合併症としてリウマチ熱や急性糸球体腎炎を起こすことがあります。抗生剤で治療します。

出席できるようになるタイミング

学校保健安全法に定められた学校感染症の1つであり、出席停止期間が定められています。抗生剤を開始後24時間経過し、解熱し、全身状態が良ければ出席が可能です。

Infectious disease

咽頭結膜熱(プール熱)

概要

アデノウイルスによる感染症で①発熱、②結膜充血(目の充血)、③咽頭発赤(咽頭痛)を認め、診断にはこの3つの症状を「全て」認める必要があります。アデノウイルス感染症であっても、この3つの症状のうちどれか1つでもない症状がある場合は咽頭結膜熱の診断はつかず、アデノウイルス感染症の診断となり、出席停止期間が異なります。

出席できるようになるタイミング

学校保健安全法に定められた学校感染症の1つであり、上記3つの症状が全て消退した日を0日目として、全身状態が良くなれば3日目から出席が可能になります。咽頭結膜熱ではないアデノウイルス感染症の場合は、かぜと同じ扱いで、解熱して24時間経過し、全身状態が良好であれば、出席が可能です。

Infectious disease

おたふくかぜ(ムンプス感染症)

概要

ムンプスウイルスによる感染症です。感染力が強く、典型的には暴露後12〜25日の潜伏期間をおいて、発熱・頭痛・倦怠感・筋肉痛・食欲不振などの全身症状で発症し、通常48時間以内に耳の下や首の横にある唾液腺が腫れてきます。唾液腺の腫脹は90%が片側で始まり、数日後に反対側も腫れて両側性になります。特効薬はなく、自然軽快します。合併症としては精巣炎や髄膜炎や難聴があります。精巣炎は思春期後の男性のおたふくかぜ罹患者の15〜30%に発生し、精巣炎を呈したワクチン未接種患者の30〜50%で精巣萎縮が観察されました。不妊症は非常に稀ですが報告はあり、両側性の精巣炎で比較的頻度が高いようです(60〜80%は片側性です)。髄膜炎が1〜10%で発生しますが、おたふくかぜに伴う髄膜炎は一般的に神経学的後遺症を遺さず予後は良好です。おたふくかぜによる難聴は1000例に1人認められるという報告もあり、一旦なってしまうと高度難聴になることが少なくなく、治療効果もほぼなく、大部分は経過観察しても改善が認められないため、ワクチン接種による予防が非常に重要です。アメリカでは定期接種化されて以降、おたふくかぜは99%以上減少しています(日本でも定期接種化が検討されていますが、現在は任意接種です)。

出席できるようになるタイミング

学校保健安全法に定められた学校感染症の1つであり、唾液腺の腫脹が出た日を0日目として、全身状態が良好であれば6日目から出席が可能になります。

Infectious disease

水ぼうそう(水痘)

概要

水痘帯状疱疹ウイルスによる感染症で、感染力が強いです。その名の通り、帯状疱疹の原因にもなります。通常発熱で発症し、その後に発疹を認めます。発疹は紅斑(皮膚の表面が赤くなること)から始まり、紅色丘疹(赤くプツッと盛り上がること)や水疱を形成し、最終的には水疱が破れ痂皮化します。これらの種々の発疹が混在し、頭皮〜顔面〜体幹・手足まで症状が出るのが特徴ですが、ワクチンを接種した後ですと症状が軽微になり、必ずしも典型的な症状を呈さないこともあります。抗ウイルス薬で治療します。

出席できるようになるタイミング

学校保健安全法に定められた学校感染症の1つであり、全ての発疹が痂皮化したら出席が可能になります。

Infectious disease

インフルエンザ

概要

インフルエンザによる感染症で、日本では通常12月〜3月にかけて流行します。新型コロナウイルス感染症が流行したことにより2020/2021年シーズンと2021/2022年シーズンは大きな流行はありませんでしたが、報告自体は少なからず上がっており、今後小規模な流行が散見される可能性はあると国立感染症研究所は「2021年の世界のインフルエンザ流行状況について」で述べています。症状は発熱、咳、頭痛、関節痛、全身倦怠感などであり、合併症として肺炎や中耳炎など、重篤なものとしてはインフルエンザ脳症が挙げられます。5歳未満、特に2歳未満で重症化リスクが高いとされています。診断には迅速検査がありますが、発症初期(特に12〜24時間以内)の検出感度に問題があり、また周囲の流行状況を鑑みて検査をしなくても症状から診断することも可能です。治療は抗ウイルス薬で、タミフル®は新生児から使用可能です。以前タミフル®の有害事象として異常行動が報告され10歳代での使用が禁止されましたが、後々の研究でタミフル®の副反応ではなく、インフルエンザ感染そのものによる症状であると結論づけられ、現在はタミフル®の使用に年齢制限はありません。このように、インフルエンザ感染の症状として異常行動が見られることがあるので、注意してください。異常行動が持続する場合はインフルエンザ脳症の可能性があります。年齢によっては吸入薬も使用可能です。ワクチンによる発症予防と重症化予防が期待できます。

出席できるようになるタイミング

学校保健安全法に定められた学校感染症の1つであり、発症した日を0日目として6日目、かつ、解熱した日を0日目として小学生以上は3日目・幼稚園児と保育園児は4日目から出席が可能になります。

Infectious disease

百日咳

概要

Bordetella pertussisによる感染症です。百日咳に対するワクチンは4種混合ワクチンに含まれています。ワクチン接種が広まっているにもかかわらず、百日咳の発生率は特に1歳未満の乳児で増加しています。通常はワクチン未接種の子どもに発症し、最初の1〜2週間はかぜに似ていますが、2〜8週間では発作性の激しい咳を特徴とします。新生児や乳児が罹ると無呼吸発作や脳症など重篤な症状を呈することがあります。治療は抗生剤になります。診断は通常培養を行いますが、結果が出るまで1週間ほどかかるため、通常結果を待たずして抗生剤による治療が開始されます。

出席できるようになるタイミング

学校保健安全法に定められた学校感染症の1つであり、5日間の適正な抗生剤を飲み切る、または特有の激しい咳が消失すれば出席が可能になります。

Infectious disease

麻疹(はしか)

概要

麻疹ウイルスによる感染症です。発熱、咳、鼻水、結膜炎を特徴とし、発疹が続きます。感染力が強く、免疫のない人が曝露すると90%が発症します。潜伏期間は6〜21日とされています。合併症として肺炎や、重篤なものとして脳炎が挙げられます。急性散在性脳脊髄炎は麻疹感染の1000例に1人が発症するとされ、通常発疹から2週間以内に発症します。麻疹感染から7〜10年後に発生する亜急性硬化性全脳炎は5歳未満で感染した場合1367人に1人、1歳未満では609人に1人と報告されています。また、麻疹発症者の1000人に1人が死亡するとされています。これから分かるように非常に重篤な合併症を起こす可能性がありますが、特効薬はないため、基本的にはワクチンによる予防が対策の中心となります。

出席できるようになるタイミング

学校保健安全法に定められた学校感染症の1つであり、解熱した日を0日目として、4日目から出席が可能になります。

Infectious disease

風疹(3日はしか)

概要

風疹ウイルスによる感染症です。発熱、発疹、リンパ節腫脹が見られます。発疹は通常顔面から始まり、体に広がっていきますが、手のひらと足の裏には見られません。風疹で最も問題なるのは妊娠中に感染した場合に、先天性風疹症候群といって胎児に種々の異常が見られる可能性があります。先天性風疹症候群では先天性心疾患、白内障、難聴などが見られることがあります。特効薬がないためワクチンでの予防が対策の中心となります。子どもはもちろん、妊娠可能年齢の女性で風疹抗体価が低い場合はワクチンを接種すべきです(妊娠中は接種できませんので、妊娠する前に風疹抗体価を検査することが重要です)。こちらは自治体によっては補助が出るところもありますので、詳細はスタッフまたはお住まいの自治体までお問い合わせください。

出席できるようになるタイミング

学校保健安全法に定められた学校感染症の1つであり、発疹が消失すれば出席が可能になります。

Infectious disease

突発性発疹症

概要

ヒトヘルペスウイルス6型(HHV-6)を中心として、HHV-7・エンテロウイルス・アデノウイルス・パラインフルエンザウイルス1型によって起きる症候群です。典型的には40℃近い発熱が3〜5日続き、解熱した後に発疹が出現します。発疹は首・体幹から始まり、顔・四肢に広がります。特効薬やワクチンはなく、基本的に自然軽快しますが、熱性けいれんの原因になったり、稀に脳症の原因となることがあります。

出席できるようになるタイミング

公的に決められた基準はありません。解熱して24時間経過し、全身状態が良好であれば、発疹があっても出席が可能です。